The Clarity Editor 2021年次報告

The Clarity Editor 2021年次報告

Silhouette of Big Ben at sunset

あれよあれよと言う間に2021年も終わりです。今年も世界中がコロナで大変でした。そんな中、クライアントさまや協力者の方々には大変お世話になりました。

フリーランスでも年次報告書を作るべき…と freelancers should compile an annual reportで読みました。いい機会なので一年を振り返り、2022年に向けて気持ちを新たにしたいと思います☆

[目次]

  • 英文編集:世界中のクライアント様とお仕事ができ幸せです。本年も大切な文章をお任せいただきありがとうございました m(_ _)m
  • 執筆活動:このブログ以外にもオンライン記事を何本か書かせていただきました。書き手になってみると、親切で適切なアドバイスがどれだけ貴重か身を持って感じます。
  • スキルアップ:会議や編集関連の研修、そして多くの読書でスキルアップしました♪
  • 2022年の抱負:編集者としてパワーアップすること。国際開発でプレーンランゲージを広めること。そしてブログを読んでくださる皆さまへより役立つ情報を提供すること。この3つを来年も目指します。引き続きThe Clarity Editorをよろしくお願いします m(_ _)m

【ここにハイライトをまとめたCanvaのスライドショーが埋め込まれていますが、報告書全文はその下に続きます。】

The Clarity Editor 2021年次報告ハイライト

編集者。執筆者。トレーナー。

もとから在宅勤務なので、2021年コロナ禍でもおかげさまで滞ることなく仕事を続けられました。

が、一年の大半は学校閉鎖で、子どものリモート学習の家庭教師・家庭の総務・ITサポート・生活指導とチアリーダー役もしっかりこなさなければならず、正直かなり疲れました(^^;

仕事に集中したくても数分おきに誰かが「〇〇どこ?」「わからない」「手伝って」「勉強したくない!」と(時には半ベソで…)来るので、心身ともにぐったりです。

今までは「パートタイムで働いてる」と言ってましたが、これからは「フルタイム」だと胸張って言うことにしました。

そんなてんやわんやの一年でも、大切な文章を任せてくださるクライアント様を始め同僚や様々な協力者と充実した年を過ごせ、感謝の気持ちでいっぱいです。

2022年が皆さまにとって健康ですばらしい一年になりますことをお祈りいたします。引き続きThe Clarity Editorをよろしくお願いします。

—Ema Naito, The Clarity Editor

☘ 英文編集

英文編集は、やりがいがある大好きな仕事です♪いろんな国のクライアント様といろんな類の文章と関われるのが幸せです。

今年も大切な文章をお任せいただき、ありがとうございました(^^)

世界地図。当方、タイにおります。クライアントさまは日本、インドネシア、シンガポール、タイ、スイス、英国。協力者の方々は日本、韓国、オーストラリア、英国と米国に。
世界中のクライアントさまや協力者(編集以外でもいろんな企画や機会で頻繁に触れ合い、チャレンジさせていただいてる方々)とお仕事できるのが楽しくてしかたありません♪(南米やアフリカ大陸の方ともお仕事したいです。)
11月末まで、40万ワード以上を660時間ほどかけて、13(組織も1と数えました)のクライアントさまのために編集しました。プレーンランゲージなどのウェビナーも3つ行い、充実した年でした。
11月末まで、40万ワード以上を660時間ほどかけて、13(組織も1と数えました)のクライアントさまのために編集しました。今後もっとやりたいプレーンランゲージのウェビナーも3つ行い、充実した年でした。

長期的にお手伝いさせていただいてる組織やリピートのクライアントさまのお役に立てるのが幸せであり、誇りでもあります。ありがとうございます!

国際開発

UNITAR Division for Prosperity. 最高の同僚に恵まれてます。プレーンランゲージを広めることにさらにやる気アップしました!

SIAP SIAGA project (with Palladium)* 新しいクライアントさま。インドネシアの災害リスク削減のプロジェクト。今後が楽しみ。

アカデミア

Energy Studies Institute, National University of Singapore. 原子力ガバナンスプロジェクト最後の年です。昨年に引き続き新たな3つのレポートのお手伝い。

TASC Platform, Graduate Institute of International and Development Studies. レポートの編集・校正2つほどお手伝い。

VoxEU.org and Centre for Economic Policy Research. 4年目突入です☆世界銀行の電子書籍もコピーエディット。

プライベートセクター

Athru Communications.* 新しいパートナー。Athruのクライアントさまのウェブサイトを、インクルージョンの視点からアドバイス。

J-CLINIC. 大切なリピートのクライアント様。保健関連でプレーンランゲージを実践でき、興味深いです。

X-ZELL. (※夫の会社)ウェブサイト更新でプレーンランゲージをもっと取り入れるお手伝い。

また、ご紹介やランサーズなどでご依頼くださったクライアントさまにも感謝です☆

☘ 執筆活動

書き手になってみるのは、編集者として究極の勉強です!親切で適切なアドバイスがどれだけ貴重か身を持って感じます。この教訓、編集者として活かしていきたいです。

UNITAR Division for Prosperity

新たなチャレンジ:ユニタール研修卒業生をインタビューして記事を書きました。どうすれば読み手に伝わる記事にできるか、まだまだ勉強中(^^)

目に見える変化:オンライン記事のトップに簡潔なまとめを載せるようにチームに合意してもらいました。読者により読みやすい記事になればいいなと思います。


Chartered Institute for Editing and Proofreading (CIEP)

初めての体験:プロの編集者にコピーエディットしてもらいました☆CIEPカンファレンスのレポートを書きましたが、どこをどう変えたかぱっとわからないけど私の「声」はそのままで、より読みやすい記事になってました。


Families in Global Transition (FIGT)

学びながら書く:ダイバーシティやアクセスについて、同僚とともに学び続けてます。

☘ スキルアップ

2021年の大半は子どもたちがリモート学習だったため、それの監修などで正式に「勉強する」状態ではありませんでした。それでもバーチャル会議やネットワーキングや読書を通してスキルアップができました。生きてるかぎりは学び続けたいですね(^^)

☑ 会議(カンファレンス)

会議なんてつまらないものだと今まで思っていましたが、今年参加したのは面白かった☆

バーチャルではありましたが色々な人と触れ編集者仲間に刺激され、自分も発表してプロ意識が高まりました。新しく学んだことを早速行動に移してみたり、さらに勉強してみたりとやる気いっぱいもらいました。

Access for All: Clear Language Is a Civil Right 【主催者:ClarityCenter for Plain LanguagePlain Language Association International

Chartered Institute of Editing and Proofreading (CIEP) 2021。初めてCIEPの会議に出席してみましたが、個人的なハイライトは「英語編集者のスーパーパワー」について5分間スピーチをしたこと(すばらしく簡潔にBen Dare氏がサマリーを書いてくれました☆)。苦手なネットワーキングにも積極的に参加でき、充実した会議でした。来年も楽しみです。(会議の講義などのサマリーをCIEPブログでも読めます。)

当方がCIEP2021でした5分間プレゼンのスクリーンショット。女の人(イラスト)が英米の国旗がついたプレゼントを持つ。周りに飛び交う言葉は(英語で):仕事、教育、尊敬、情報、権威。
CIEP2021で行ったlightning talkのスクリーンショット

Clear Writing for Europe 2021【主催者:欧州委員会】ジュネーブやニューヨークの国連スタッフと知り合い、「国連内でプレーンランゲージを広める」非正式グループとして定期的に合うことにしました。今後が楽しみです☆

Families in Global Transition 2021: Embracing and Bridging Differences


☑ 編集関連のトレーニング

今年やった正式な研修などです。

他に同僚や先輩と話し合ったり人に教えたりアプリを使ってのスキルアップが今年は大きかったかもしれません。

“Editing with the Chicago Manual of Style”オンラインコース:内容がぎっしりと詰まっていて完了させるのにかなり時間を要しました。Editorial Freelancers Associationのコース。

Hilary Cadmanのミニコース:普段エンドノートや編集者に不可欠なPerfectItの使い方のオンラインコースを提供しているHilaryが、今年は無料でスクリーンキャストとオンラインコースの作り方入門を開催してくれました。今後実践にうつしてみたいです(^^)


☑ 読書

本、ブログ、新聞や雑誌記事、ソーシャルメディアの記事などなど絶えず読んで学んでいます。(たまにポッドキャストも聞きます。)

主なトピック

  • プレーン・ランゲージ
  • インクルーシブ・ランゲージ
  • ウェブアクセシビリティ
  • デザインの基礎
  • ソーシャルメディアの使い方
  • 編集
  • 記事などの執筆や推敲(すいこう)

本はこちらがおすすめです→

編集

  • Amy Einsohn and Marilyn Schwartz. The Copyeditor’s Handbook and The Copyeditor’s Workbook. 2019. まだ読み終わってません(^^;

プレーンランゲージ

デザイン

  • Robin Williams. The Non-designer’s Design Book. 2015. 最高の一冊です。オススメ!(英語で評価を書きました)。
  • Petra Černe Oven and Cvetka Požar, eds. On Information Design. 2016. 「情報デザイン」とは何か、どうやってコミュケーションに役立つかなど。Rob Waller氏の記事 “Transformational Information Design”も収録。

プレゼンテーション

  • Jonathan Schwabisch. Better Presentations. 2016. 効果的なプレゼンテーションの作り方のすばらしいアドバイス!
  • Harvard Business Review’s 10 Must Reads on Public Speaking and Presenting. 2020.

おまけ。今年一番面白かった小説: The Weight of Ink, by Rachel Kadish.

☘ 2022年の抱負

やってみたいことは色々とあるのですが、まずは3つに絞ってみました。

1.編集者としてパワーアップする(親切でわかりやすく適切なアドバイスをする。プレーンランゲージを練習する。クライアント様のニーズに応える!)2.国際開発の同僚がプレーンランゲージを使えるよう手助けする(わかりやすい文章で書くことを組織内で呼びかける。スタッフを既存するトレーニングなどに紹介する。よりわかりやすい文章を書くサポートをする。)3.皆さまへお役立ち記事やツールを提供する(ブログ記事を増やす。動画も作ってみる。わかりやすい文章の書き方を練習する無料ツールを提供する。)
日本語のブログ記事がどうしても追いつかないのですが…。

2022年が皆さまにとって健康で充実した年でありますように。引き続きThe Clarity Editorをよろしくお願いします。

クライアントさまが必要としている英語をしっかり把握し、安心のサービスを提供します。本場の英文を求めているなら、まずはご相談ください☆

Cover image by David Mark from Pixabay

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