変動の中での仕事を続ける:心身の健康5点チェック

変動の中での仕事を続ける:心身の健康5点チェック

Decorative image: person lying in grass, reading a book

コロナ禍が長引き、仕事や執筆に集中しにくいと感じる方も多くいらっしゃるかと思います。こういう時は、心身の健康「ウェルネス」を促進する5点チェックをしてみてはいかがでしょうか。

コロナ騒ぎが始まって1年が経ちました。長引くコロナ禍の中、いかがお過ごしでしょうか。

変動の時期によく「ウェルビーイング wellbeing」(ウェルネスとも言います)という言葉を耳にします。大変な時だからこそ、どうやって心身の健康を維持していけるか…ということですね。

私自身この言葉はちょっと聞き飽きた…と思う節があったのですが、たまたまインターカルチャリズム(異文化コミュニケーション)の専門家であり心理学者であるTrisha Carterさんの話で、New Economic Foundationの “Five Ways to Wellbeing” 「ウェルビーイングへの5つの道」というのを教えてもらい、その簡素さに感心しました。

なかなか収集がつかない非日常の日常で、執筆や仕事に集中しにくいと感じられるなら、この5点を時々振り返ってみてはいかがでしょうか。

ウェルビーイングへの道:5つのポイント

「ウェルビーイングへの5つの道」 “The Five Ways of Wellbeing”は、 人が精神的バランスを保つために必要な要素を示します。(ちゃんとリサーチに基づいてるそうです。詳しくはThe New Economics Foundationのレポートを御覧ください。)

Five ways to well: 1 connect, 2 be active, 3 take notice, 4 keep learning, 5 give. By new economics foundation, 2008

その5つの要素とは。

  1. Connect: 周囲の人との繋がりを持つ(バーチャルな繋がりもありです)
  2. Be active: アクティブに過ごす(体を動かす)
  3. Take notice: 気づきを持つ
  4. Keep learning: 学ぶ(習い事でも趣味でも仕事でも)
  5. Give: 他人に何かを与える、社会に貢献する

チェックリストとして考えると、自分がどれだけ5つの要素を満たしてるかわかりやすいですね。

☑ 周囲の人と繋がりを持ててますか?

「人間」も「人」の「間」と書くように、人は一人で生きていけません。メンタルヘルスのためにも、人と関わりがあることが重要だという研究結果もあるそうです。1

私の場合、バーチャルではあるけれど同業者や両親や友達と定期的にズームしたり、年末は家族と集まったりしました。今年はバーチャルカンファレンスにも参加したいと思ってます。

☑ アクティブに過ごしてますか?(適度な運動をしていますか?)

定期的な運動はウェルビーイングと繋がっており、反対に鬱や不安のなりにくさとも関連しているそうです。

私は…年末はちょっと怠ってました(^^;が、ワークステーションにステッパーも導入したし、仕事しながらでも1日最低20分を目指します。

☑ 「今」を、その瞬間を大切にしていますか?

Decorative image with 5 photos. Top one of colorful paper hearts dangling on a thead. Second image: silouette of people dancing in sunset. Third image: still lake with stones and one ripple, reflecting the sky. Fourth image: graphic of a colorful head with colors spewing out from the top. Bottom image: graphic of a tree with colorful handprints all over it like leaves.

意味が少し捉えにくかもしれませんが、瞑想の基礎ともなっている「その瞬間の気持ちや状況を知覚して受け入れる」というような考えから来ています。

過去・未来や、物事の良し悪しにとらわれず、瞬間を意識して、今あること・感じてることに気づき、それらを認める。大したことなさそうなのに、ウェルビーイングに効果があるそうです。

マインドフルネスや感謝日記など実践してる方ならよくご存知かと思いますが、ブログを書いたり日記をつけたりするのも、その日その時の状況を振り返る有効な手段です。

個人的な感想ですが、ちょっと立ち止まって「今」を意識すると、自分の生活を少し客観視することができ、感謝の気持ちすら湧き上がってきます。不思議なものですね。

☑ なにかを学んでしますか?

「学び」もウェルビーイングや生活に対する満足感や楽観性などとの繋がりがあるそうです。目標を持ち、それに向かって行くことも大人のウェルビーイングに良いとか。

学びに関しては、私も自信持って「はい」と言えます(^^)編集スキル関連のコースを受けたり、Chartered Institute for Editing and Proofreading (CIEP)のフォーラムやFacebookなどの同僚・先輩の書き込みを読んで勉強したり、Third Culture Kids仲間と話し合ったり、新しいことにチャレンジしてみたり…。どんなに小さくても成長を感じられるのは幸せです。

☑ 他人の手助けをしたり、社会に貢献していますか?

人の手助けができると自分も嬉しくなりますよね。「いいことしたぞ」って。

これも私はついつい忘れてしまうのですが、ずっと会えない両親になるべく頻繁にメッセージ送ったりするレベルから、コロナ禍で参ってるローカルビジネスをできるだけ利用したり、(たまにですが…)社会的弱者を支援する団体にプチ寄付したりしてます。


いかがでしたか?

この「ウェルビーイングへの5つの道」は、特に新しいことを身につけなければいけないプレッシャーがなく、ただ今の生活を振り返るための簡単なチェックリストなので、取り入れやすくて気に入ってます。

私も専門家でないので、まずは(これを紹介してくれた)Trisha Carterさんの解説や、The New Economic Foundationの”Five ways to wellbeing at a time of social distancing” (「ソーシャルディスタンスの時代、ウェルビーイングへの5つの道」)を御覧ください。

ご参考に

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Cover photo by Wokandapix from Pixabay.

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Footnotes

  1. 研究については、Jody Aked, Nic Marks, Corrina Cordon, Sam Thompson著、”Five Ways to Wellbeing” (The New Economics Foundation, 2008)を御覧ください。

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