The Clarity Editor 2022年次報告

The Clarity Editor 2022年次報告

Sky turning golden as the sun is about to rise over low, wispy clouds, hazy islands and the sea glimpsed between dark, lush trees.

2022年もお世話になりました。ふつうが何よりな一年でした(^^)

今年もフリーランサーとしての年次報告書を作りました。(参照: Why freelancers should write annual report) 一年を振り返るいい機会でした。

【下に今年のハイライトをまとめたCanvaのスライドショーが埋め込まれていますが、報告書全文はその後に続きます。文へジャンプ

2022年次報告 by Ema N

素晴らしくふつうな一年

2020・2021年に比べてぐっと「ふつう」な一年を過ごせたことに感謝です。子どもがふつうに学校に通え、家族・友達・同僚とふつうに会え、ふつうに仕事すること。いいですね~(^^)

移動の時間が増え(バンコクの渋滞も復活してしまいました!)、SNSで発信したりブログを書く時間が減ってしまいましたが…。

オンラインもすっかり「ふつう」の一部となり、リモートワークがしやすくなったのもありがたいことです。

2022年も様々な方に支えられ、おかげさまで編集者&プレーンランゲージ提唱者として成長できたと自負しています。来る年もさらに皆さまのお力になれるよう、全力を尽くします。

2023年が皆さまにとって健康で充実した年になりますように。

—Ema Naito, The Clarity Editor

p.s. クイズです!ふつうの編集日に、Clarity Editorではワードのマクロをいくつ使っているでしょうか。 答えはこのページどこかにあります 🕵️‍♀️

編集

今年も大切な文章をお任せいただき、ありがとうございました(^^)

世界地図。当方がいるバンコクにピン。他クライアントや同僚を表すピンが東京・広島、韓国、香港、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、スリランカ、インド、ケニヤ。ヨーロッパ5箇所とアメリカ1箇所。
色々な国のクライアント様や同僚と、色々な種類の文章と関われるのが幸せです。(南米の方ともお仕事したいです…)
数字で表す編集の一年。編集済みワード数48万3千ワード、クライアント様16(組織は1として数えました)、編集にかけた時間732時間(プラス事務の97時間)、講演やウェビナー4(ポッドキャスト出演1)。

長期的にお手伝いさせていただいてる組織やリピートのクライアントさまのお役に立てるのが幸せであり、誇りでもあります。ありがとうございます!

国際開発

UNITAR Division for Prosperity. 今年はさらに広い域の同僚と仕事ができました。

アカデミア

Energy Studies Institute, National University of Singapore. 2年間の原子力ガバナンスプロジェクトが無事終了。

VoxEU.org and Centre for Economic Policy Research. 5年目突入(^^

Tokyo Foundation for Policy Research. 30年前にお仕事させていただいた組織に、新しい形で繋がりました☆

研究者や教授. ジャーナル記事や手紙などお手伝いさせていただきました。

プライベートセクター

J-CLINIC. 保健関連の記事や文書にプレーンランゲージを使わせていただいてます。

その他. 研修用のプレゼンやワークブックの内容を、わかりやすさやインクルージョンの視点から評価。また、企業のインクルージョンガイドを評価。

お受けできないご依頼をいただいても、他の編集者や校正者に紹介するよう努めています。そのためにも、ネットワークをさらに広げたいと思います。

ウェビナーなど

ポッドキャストTandem Nomadsでインタビューされました!編集者になってから一番未知の体験で、ドキドキでした(汗)

cover of Tandem Nomads podcast
わかりやすい文章の大切さを、ポッドキャスターAmel Derraguiと語り合いました。
  • Connecting through the written word: Clearer, more inclusive English for our global lives (Families in Global Transition [FIGT] 2022年会議で、30分間の”kitchen table conversation”司会)
  • How to write and edit content in an effective & inclusive way (Tandem Nomadsポッドキャスト)
  • Making accessible Word and PowerPoints (UNITARウェビナー)
  • Structuring your writing (UNITARウェビナー)
  • Using clear English with diverse audiences (FIGT会議プレゼンター向けオリエンテーション)

執筆活動

書き手になってみるのは、編集者として究極の勉強です!親切で適切なアドバイスがどれだけ貴重か身を持って感じます。

  • Chartered Institute of Editing and Proofreading (CIEP) 2022会議のセッション”Websites that win clients”のサマリー(会議に関するツイートも、CIEPのブログで紹介されました🌟)
サマリーのスクリーンショット(文字は小さくて読めない)
  • FIGTブログの記事”Using Clear English with Diverse Audiences (part 1)” (part 2に続く)
  • わかりやすい文の書き方の秘訣 (FIGT2022のeポスター。どなたでもPDFをダウンロードできます)
  • このブログにも記事をアップしましたが、何しろ書くのが遅くて、全然追いつきません(T-T)2023年は手伝ってくれる方を探そうかなと…。

🔑クイズの答え: たいてい20個ほどのワードマクロを毎日使ってます(^^)一番役立ってるのはPaul Beverley氏のHighlightPlusとHighlightMinus、TrackSimplifier、そしてVisibleTrackOff4と、Jay Freeman氏のCycleMarkup。

スキルアップ

自分を「エキスパート」と呼ぶ日なんて来るのかな~と思いつつ、アメリカ政府のプレーンランゲージ専門家Wendy Wagner-Smith氏の次の言葉に納得。

エキスパートとは、学び続ける人のこと。
An expert never stops learning.

Wendy Wagner-Smith, “Positioning Yourself as a Plain Language Editor,” 19 May 2021, Digital.gov

プレーンランゲージなどについてすべて知ってるエキスパートにはなれないけれど、絶えず学びながら、その学びを他の人とも共有する。そんな専門家を目指します。

会議

CIEP会議がハイブリッド式だったことに感謝☆

Chartered Institute of Editing and Proofreading (CIEP) 2022. コロナ以前のようにイギリス開催となりましたが、オンライン参加も可能。一番興味深かったのはMargaret Hunter氏のアクセシブルなPDFの作り方と、Hester Higton氏の効率よく編集をする方法のセッション。教わったことは仕事のやり方に反映させてます。

JPELC Plain Language 2022. 初めての日本の会議でとても緊張しました!が、面白く、参加できてとてもよかったです。これもいつかはレポ書きます…。

Families in Global Transition 2022. 事前のプレゼンター用説明会でわかりやすい英語コミュケーションについて話した他、会議では30分間のディスカッションも司会しました。プレゼンと違って、カジュアルな話し合いの司会は難しかったです(^^;


編集関係の研修

充実したCIEPのPlain English for Editorsコースの他、興味深いウェビナーで学びました。


読書

本、ブログ、新聞や雑誌記事、ソーシャルメディアの記事などなど絶えず読んで学んでいます。(たまにポッドキャストも聞きます。)

主なトピック

  • プレーン・ランゲージ
  • インクルーシブ・ランゲージ
  • ウェブアクセシビリティ
  • デザインの基礎
  • 執筆や推敲(すいこう)

本はこちらがおすすめです→

編集

Amy Einsohn and Marilyn Schwartz. The Copyeditor’s Handbook (affiliate link) and The Copyeditor’s Workbook. 2019. まだ勉強中ですw

プレーンランゲージ

アクセシブルな出版

Robin Seaman, Elaine Ober, and Bill Kasdorf (eds.). BISG Guide to Accessible Publishing. Book Industry Study Group, 2019.

おまけ。小説

(See my favorite books on plain language, writing, and presentations and 2021’s highlights.)

あったらいいな

冗談ではありますが、こんなのあったらいいな~と夢見てます(笑)

  • Brian Garner’s Modern English Usageオンライン版。編集者には人気の辞典ですが、残念がならオンライン版は実在しません。印刷版はかなり分厚く高価、でも頻繁に更新されるような内容なので、オンライン版があれば購読したいです…。
  • 腰痛向け、上品な18世紀風の椅子。ランバーサポート付きで、マッサージ機能とかもあれば最高。仕事場が居間なので、他の家具と馴染むような椅子しか置かせてもらえないのです(^_^;)
  • スプリット型メカニカルキーボード。これは実在するので、欲しいなと。
  • 昔ながらのツイッター。新オーナーが嫌でやめてしまった同僚も多く、当方も今後どうしようか考え中です。SNS利用にいちいち悩みたくありません…(T-T)

2023年の抱負

…実は、2022年の抱負と全く同じです☆

  1. 編集者としてパワーアップする!親切でわかりやすく、適切なアドバイスをする。英文法の復習をし、プレーンランゲージを練習する。そして何よりもクライアント様のニーズにお応えする!
  2. 国際開発の同僚がプレーンランゲージを使えるよう手助けする。わかりやすい文章で書くことを組織内で呼びかける。スタッフを既存するトレーニングなどに紹介する。よりわかりやすい文章を書くサポートをする。
  3. 皆さまへお役立ち記事やツールを提供する。ブログ記事を増やす。動画も作ってみる。わかりやすい文章の書き方を練習する無料ツールを提供する。

2022年にやりたかったアイディアがまだあるので、それをなんとか2023年に実現させたいものです。


以上!2023年が皆さまにとって健康で充実した年でありますように。本年も、the Clarity Editorをよろしくお願いします。

クライアントさまが必要としている英語をしっかり把握し、安心のサービスを提供します。本場の英文を求めているなら、まずはご相談ください☆

写真byEma Naito。タイ、Yao Noi島。

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