説得力のある英語論文を書く秘密とは、「最初からすべて英語で書く」こと!Cancer Scienceの編集者直々のお言葉です。
日本癌学会の英文機関誌Cancer Scienceの編集者、高橋 雅英氏がCancer Scienceモーニングレクチャーでこうおっしゃってます。
説得力ある英語論文は、
最初からすべて英語で書く
https://www.jca.gr.jp/researcher/lecture/files/CAS-Author-Seminar-2018_Final.pdf
日本語を書いて英語に翻訳していては、良い英語論文にはならない
そこまでズバリ言うのは画期的!
さすがプロだと思いました。でも納得です。
日本語からスタートすると、文章の構成がどうしても日本語的になってしまうものです。それを訳しても、文章の流れや構造が日本語なので、どうしても「翻訳されました感」が残ってしまいがちです。
実はネイティブチェックする時も、原文は見ないで、最初から「英文」として取り組んだ方が、質の良いチェックができるのも同じ理由からです。
でも外国語で考えをまとめるのは難しいこともありますよね。ではどうしたらいいか。
☑ アウトラインをまず作る
まずは伝えたいことのアウトラインを作ることをお勧めします。(Cancer Scienceモーニングレクチャーの先生方もそうおっしゃってます。)
☑ 簡潔な文章を目指す
詩的な文章にする必要は全くありません。大切なのは第一に意味が伝わること。
これはネイティブでも同じですが、外国語として英文を書く方はなおさらそうです。
Cancer Scienceモーニングレクチャーの講師方もみなさんおっしゃってます。「難解で高尚な英語の表現力は必要ない」と。
文章を短くし、むやみに難しい表現や単語を避けるだけでも、メッセージが伝わりやすくなるものです。
☑ プロの英語校正者に頼もう!
高橋氏もおっしゃってますが、最終的にはプロの英語校正者に頼んで、英語を磨いてもらいましょう(^^)
(最初から英語で書くことについて賛否両論あるようですが、もちろん英語では思考が全くまとめられないのでは仕方ありません。日本語で準備したほうがいい方もいらっしゃるかもしれない… 人それぞれです。ただ、日本語で書いたものを直訳すれば英語論文として通る…というのは間違いですので、それだけはお忘れなく☆)
おすすめ参考文献
- 「若手研究者が魅力的な英語論文を書くためのヒント」高橋 雅英( Editor, Cancer Science)著。Cancer Scienceモーニングレクチャーの講座スライドです。モーニングレクチャーその他のスライドもお勧めです。
英語の学術論文を「翻訳された論文」ではなく、自然で明確なものにするお手伝いをします。まずはご相談ください☆
Cover photo by Adolfo Félix on Unsplash